こんにちは!
今回は、一工夫するだけでお子さまの語彙力やコミュニケーション能力を高める「インリアル・アプローチ」についてご紹介します。
日常生活の中で、子どもに「ことばがけ」をするチャンスがたくさんあります。
インリアル・アプローチとは、遊びや会話の場面を通じて、子どもの言語やコミュニケーション能力を引き出す手法のことです。
インリアル・アプローチには、以下の技法があります。
子どもの行動を大人がそのまま真似ることをミラリングといいます。
「子どもが踊ったら大人も踊る」というように、子どもの行動を真似ることで、子どもは「何かすれば、大人は反応してくれる」という関係性に気付きます。
ミラリングと同じような技法に、モニタリングがあります。
モニタリングとは、子どもの言葉を真似ることを指します。
「真似る」ことは、相手に共感や理解を示す効果があります。
あまり言葉を発しない段階の子どもにもおすすめの技法です。
自分の動作や声を真似してくれたという共有体験により、子どもは声を出す楽しさを感じます。
また、楽しさにつられて親と目を合わせる効果も期待できます。
パラレル・トークとは、子どもの行動や気持ちを言語化することを指します。
例えば、階段で転んだとき、
「膝ぶつけたね、痛かったね」
と子どもに伝えることで、同じ状況にあったとき“ぶつけて痛い”と言えるようになっていきます。
また、言語と体験・気持ちを一致させることは、感情制御力の向上にも繋がります。
遊びの場面では、動物の動きの真似をしている子どもに対して、大人が鳴き声を言うことも子どもの語彙力を広げていく効果があります。
子どもの言い間違いに対し、正しい言葉に直して子どもに返すことをリフレクティングといいます。
意味・文法・使い方などの間違いを、正しい言葉に直して子どもに伝えることで、子どもは適切な言葉を身に付けていくことができます。
「ヤッホー!」と挨拶する子どもに「おはようございます」と伝え返す、
子どもが汽車のおもちゃを走らせて「ブーン!」と言っていたら大人が「ポッポー!」と正しい音で返すなど、
間違ったときや何かに失敗をしたときこそ「ごとばがけ」のチャンスです。
注意点は、子どもが間違った言い方をしたとき、指摘や注意をすると発語意欲が失われてしまいます。
言葉を発したこと自体を評価し、笑顔でさりげなく言い直すことがポイントとなります。
エキスパンションとは、子どものセリフに1つ情報を加えて返事をすることです。
例えば、子どもが「ブーン!」と言いながら車のおもちゃを走らせて遊んでいたら、大人が「ブーン!出発!」と新たな情報を付け加えて伝えることで、子どもの言葉を少しずつ拡張していきます。
また、子どもが車を見かけて「車!(名詞)」と言ったとき、
大人が「車、来た(名詞+動詞)」と伝えてあげます。
もしも子どもが「車、来た!」と言えたら、
今度は大人が「赤い車、来た(形容詞+名詞+動詞)」
と1つの情報を加えて返すことで、単語のバリエーションを増やしていくことができます。
いかがでしたでしょうか?
普段の会話の中で一工夫することで、お子さまの言葉の力はどんどん伸びていきます。
お子さまのレベルに合わせた「ごとばがけ」を意識して、楽しみながらぜひ普段の会話に取り入れてみてください。
GRITでもこのような知識を生かしてお子さまと関わりを持ち、国語力を育む学習教材を活用しています。
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