みなさまこんにちは!
季節の移り変わりに合わせて衣替えの時期となりましたね。
お子さまの着る服が増えていくにつれて、考えなければならないことも増えていくのではないでしょうか?
今回はそんな洋服について、発達支援(療育)の視点に立って考察していきたいと思います。
セーターのチクチクが嫌であったり、服のタグが気になって切ってしまうなどの話を聞いたことはありますでしょうか?
これは単にワガママというわけではなく、感覚過敏が影響している場合があります。
感覚過敏というのは感覚がとても敏感であり、それによって日常生活に困難が生じてしまうものです。
これは脳の感覚刺激の伝達の違いから起きていると言われています。
支援している私たちにとっては些細なことであっても、感覚過敏を持っているお子さまにとってはとても気になることであったりします。
感覚過敏を持っているお子さまに対して、感覚過敏のことを理解せずに単に「ワガママ」と受けってしまうと、お子さまを苦しめるだけでなく、大切な信頼関係が損なわれてしまう可能性があります。
ここでは感覚過敏のお子さまが気になることと、その対応方法についてご紹介します。
感覚過敏であると以下のような点が気になる場合があります。
• セーターのチクチク
• 帽子のひも
• 靴下
• ランドセル(気になって背負えない)
• 洋服の縫い目
• 下着のゴムの締め付け感
これらは一部であり、お子さまによって困りごともそれぞれです。
チクチクした素材やゴワゴワした素材などが直接肌に触れるのが苦痛、サイズ感が小さく締め付けられる感覚が嫌、というケースが多く見受けられます。
また、初めて着る服が苦手であり、新しい服でも2~3回洗濯してからでないと着てくれないといったケースもあります。
洋服選びの際に大切なのは服の素材です。
綿やポリエステル、シルクなど様々な素材がありますが、手触りの感覚で大丈夫そうなものを選ぶことをおススメします(迷った場合は綿100%を試すのが良いそうです)。
サイズも本人の動きやすい大きさのものが良いとされています。
可能であれば、まずはお子さま本人に試着してもらい、納得してもらうことがベストです。
苦手な感触のものを出来るだけ避けてあげることは、感覚過敏のお子さまが過ごしやすい環境づくりにつながっていきます。
また、幼い頃の感覚過敏は成長と共に感覚が発達し、苦手だったものが平気になるなんてこともあります。
同じ服を何回も着てしまう、服や靴下に穴が開いていても平気、前と後ろが逆でも気にしない、といった服装のことをあまり気にしない(関心がない)という話を聞くことがあります。
これらは、自分を客観的に見ることが苦手だというケースが多いと言われています。
周りの目よりも自分の過ごしやすさを優先してしまい、ちぐはぐな恰好や清潔感のない恰好になってしまうことがあります。
そのような場合は、お子さまにきちんと伝えることが大切です。
他人から見て自分がどう見られているかを伝えることで、自己の理解にも繋がっていきます。
伝え方で注意したいところは、「ちゃんとした服にしなさい」などと言ってしまいがちになることです。
それだと具体性に欠けてしまいます。
着ていく服を具体的に指示してあげるのも手段の1つです。
また場所に応じて、着る服を指定してあげるのも有効的な方法です。
学校ではこの服装、お出かけの時はこの服装などとパターンを決めてと、本人にとって分かりやすい支援となります。
その他にも天気や気温に関連付けをし、
「この気温だったらこの服」
「雨だったらこの服」
などと決まり事を作るのも良いかもしれません。
服というのは、私たち人間が生活する上で多くの時間身に着けているものです。
一番大切なのは着ているお子さまが過ごしやすいという点。
そして周りや自分のことを客観的に見る力を高めていき、その場に適した恰好をしてもらうことで、お子さまが嫌な思いをする機会を減らすことができるとベストですね。
★こだわり、学習遅滞、不登校、多動、注意散漫、音に敏感など、お子さまの発達・成長・学力でご不安なことがありましたら、ご相談ください★
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じっとしているのが苦手
準備や時間管理が苦手
空気がよめない
周囲が気になり集中できない
こだわりがあり学習にも偏りが多い
文章を拾い読みしてしまう
意外なことで突然癇癪を起す
言葉を直接的に捉えて一喜一憂する
不登校で勉強が遅れている
整理整頓が苦手
朝の準備に時間がかかる
算数や国語の問題内容をイメージするのが苦手
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発達不安・発達障害・LD・ADHD・自閉症・アスペルガー症候群・不登校を抱えるお子さまに
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