やり抜く体験が未来を創る
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2025年10月の教室の様子

2学期もあっという間に2ヶ月が過ぎ、少しずつ冬の気配を感じる季節になりました。

ついこの間まで「暑い暑い」と言っていたのが嘘のように、最近は肌寒い日が増えてきましたね。

インフルエンザも例年より早く流行しているというニュースが耳に入ってきます。

皆さま、どうぞ体調には十分お気を付けください。

GRITでも、職員一同健康管理に努めながら、引き続きお子様への支援を行ってまいります。

ワーキングメモリの悩みを抱えるお子様へ

お子様の中には、

「ワーキングメモリが低い気がする」

「読み書きが苦手」

「物をよく失くす」

「最後までやり遂げられない」

といった困りごとを抱えている方も多いのではないでしょうか。

ワーキングメモリが弱いと、

「読み書きや計算が難しい」

「忘れ物・なくし物が多い」

「課題に集中できず途中でやめてしまう」

など、日常のさまざまな場面でつまずきやすくなります。

今回は、GRITで実際に取り組んでいる支援の一部をご紹介します。

①「読み書き・計算が苦手」なお子様へ


● 簡単なプリントを継続的に繰り返す

学校の学習は次々と新しい単元へ進んでいくため、

覚えたことでも時間が経つと忘れてしまうことがあります。


そこでGRITでは、毎回の学習前に

「負担の少ない、得意なプリント」

を繰り返し取り入れ、少しずつ長期記憶へ定着させる取り組みを行っています。

● 読書タイムを設ける

最近は読書習慣のあるお子様が少なくなっている印象があります。

読書には

「文字に親しむ」

「語彙が増える」

「文の構造を自然に理解できる」

など、多くのメリットがありますが、

最大の学習効果は

「言葉から物事をイメージする力を育てる」

ことです。

GRITでは短時間の読書タイムを取り入れており、

最初は苦戦していたお子様も、

他の子と一緒だと意外と楽しく読めることもあります。

「ここ分からない!」と教え合いながら読む姿も見られ、良い刺激になっています。

~協力し合って読書中~

②「忘れ物・なくし物が多い」お子様へ


● 視覚的に分かる“メモ作戦”

気持ちが他のことへ向くと、それまでの予定や持ち物を忘れてしまいがちです。

そのため、

必ず目につく場所にメモを貼り「思い出すきっかけ」をつくります。

「思い出せた → 忘れずに持ってこられた → 褒められた」

という成功体験が続くと、行動はどんどん安定していきます。

また、

お子様の好きなキャラクターやイラストを添えると、

さらに効果が高まりやすい傾向があります。

伝える内容を“1つに絞る”ことも大切です。

● 整理整頓の時間を設ける

荷物や机のまわりが散らかると、必要な物を把握しにくくなり、忘れ物につながります。

GRITでは職員と一緒に荷物を「いるもの・いらないもの」に整理して、視覚的に分かりやすい状態をつくっています。

③「最後までやり遂げられない」お子様へ

ワーキングメモリが低いと、

途中で頭の中がいっぱいになり「もう無理!」と感じてしまうことがあります。

GRITではそんな時に、

「少し休憩を挟む」

「情報量の少ない課題へ変更する」

「ここまで頑張ろう」と達成可能な目標を提示する

などのサポートを行っています。

終わりが見えると、ぐっと集中しやすくなるお子様も多いです。

■さいごに

ここでご紹介したものは、GRITの支援の一部に過ぎません。

お子様一人ひとりの困りごとは異なるため、

職員同士で日々相談しながら、より良い支援を模索しています。

これからもお子様に寄り添い、

少しでも「できた!」が増えるよう、

引き続き工夫しながら活動を行ってまいります。