2学期もあっという間に2ヶ月が過ぎ、少しずつ冬の気配を感じる季節になりました。
ついこの間まで「暑い暑い」と言っていたのが嘘のように、最近は肌寒い日が増えてきましたね。
インフルエンザも例年より早く流行しているというニュースが耳に入ってきます。
皆さま、どうぞ体調には十分お気を付けください。
GRITでも、職員一同健康管理に努めながら、引き続きお子様への支援を行ってまいります。
ワーキングメモリの悩みを抱えるお子様へ
お子様の中には、
「ワーキングメモリが低い気がする」
「読み書きが苦手」
「物をよく失くす」
「最後までやり遂げられない」
といった困りごとを抱えている方も多いのではないでしょうか。
ワーキングメモリが弱いと、
「読み書きや計算が難しい」
「忘れ物・なくし物が多い」
「課題に集中できず途中でやめてしまう」
など、日常のさまざまな場面でつまずきやすくなります。
今回は、GRITで実際に取り組んでいる支援の一部をご紹介します。
①「読み書き・計算が苦手」なお子様へ
● 簡単なプリントを継続的に繰り返す
学校の学習は次々と新しい単元へ進んでいくため、
覚えたことでも時間が経つと忘れてしまうことがあります。
そこでGRITでは、毎回の学習前に
「負担の少ない、得意なプリント」
を繰り返し取り入れ、少しずつ長期記憶へ定着させる取り組みを行っています。
● 読書タイムを設ける
最近は読書習慣のあるお子様が少なくなっている印象があります。
読書には
「文字に親しむ」
「語彙が増える」
「文の構造を自然に理解できる」
など、多くのメリットがありますが、
最大の学習効果は
「言葉から物事をイメージする力を育てる」
ことです。
GRITでは短時間の読書タイムを取り入れており、
最初は苦戦していたお子様も、
他の子と一緒だと意外と楽しく読めることもあります。
「ここ分からない!」と教え合いながら読む姿も見られ、良い刺激になっています。

②「忘れ物・なくし物が多い」お子様へ
● 視覚的に分かる“メモ作戦”
気持ちが他のことへ向くと、それまでの予定や持ち物を忘れてしまいがちです。
そのため、
必ず目につく場所にメモを貼り「思い出すきっかけ」をつくります。
「思い出せた → 忘れずに持ってこられた → 褒められた」
という成功体験が続くと、行動はどんどん安定していきます。
また、
お子様の好きなキャラクターやイラストを添えると、
さらに効果が高まりやすい傾向があります。
伝える内容を“1つに絞る”ことも大切です。
● 整理整頓の時間を設ける
荷物や机のまわりが散らかると、必要な物を把握しにくくなり、忘れ物につながります。
GRITでは職員と一緒に荷物を「いるもの・いらないもの」に整理して、視覚的に分かりやすい状態をつくっています。
③「最後までやり遂げられない」お子様へ
ワーキングメモリが低いと、
途中で頭の中がいっぱいになり「もう無理!」と感じてしまうことがあります。
GRITではそんな時に、
「少し休憩を挟む」
「情報量の少ない課題へ変更する」
「ここまで頑張ろう」と達成可能な目標を提示する
などのサポートを行っています。
終わりが見えると、ぐっと集中しやすくなるお子様も多いです。


■さいごに
ここでご紹介したものは、GRITの支援の一部に過ぎません。
お子様一人ひとりの困りごとは異なるため、
職員同士で日々相談しながら、より良い支援を模索しています。
これからもお子様に寄り添い、
少しでも「できた!」が増えるよう、
引き続き工夫しながら活動を行ってまいります。

